本社
経営管理部 ITスキルを生かし、
労務管理の仕組みを合理化
01IT系の仕事を求め、大建設計の事務職へ
私は文学部の哲学科出身で、大学在学中から専攻と関連する仕事に就くことはあまり考えていませんでした。趣味でデジタルイラストを描いていたので、スクールに通ってDTPオペレーターの勉強をしたり、初級シスアドの資格を取得したりして就職活動に備えました。文系出身の未経験者でも応募可能なIT系の求人を探していたところ、大建設計にたどり着きました。入社当初は実績データベースの管理や広報資料の作成などをしていましたが、10年ほど前から給与計算と社会保険手続きといったいわゆる労務の仕事を、退職した先輩から引き継いで担当しています。
02ITスキルを生かし、労務管理の仕組みを合理化
労務の仕事を引き継いだ背景には、仮にこの会社を辞めることになっても困らないように一般的な事務の知識を身に付けたいという考えもありました。労務の仕事には労働法や社会保険の知識が必要ですが、勉強してみると意外と面白く、現在は社労士の資格取得も目指しています。また、労務管理の方法を自分で工夫して改善できるところにやりがいを感じます。私自身はITに苦手意識がなく、またできるだけ作業を簡略化、合理化したいと考えています。たとえば給与を自動計算できるようにしたり、勤怠システムをクラウド化させたり、既存のシステムに改善可能なところがあれば提案しています。こうした提案も受け入れてもらえる自由度が、働きやすさと仕事のやりがいにつながっています。
03設計事務所の事務職は、“女性の仕事”?
私たち事務職は、仕事の環境が技術職とは大きく異なっていると思います。技術職の方は男女で待遇や働き方に違いをほとんど感じていないようですが、事務職の場合、管理職と経理など限られた職種をのぞくと女性ばかりで、失敗しても怒られないけれど期待も評価も望めない一時代前の“女性の仕事”が割り振られているという感じです。そういう意味では会社の体質はまだ古いのかもしれません。ただ、給与を上げてほしいとたびたび上司に伝えたところ、給与テーブルが改定され、待遇がかなり改善されたこともあります。希望を伝えることができ、話を聞いてもらえる、風通しのよい会社だと思いますので、前向きな提案をすることで、社員みんなのそのような認識や意識も変わっていくと信じています。
04男性も育休や休暇が取りやすい組織に
女性活躍推進の流れに対し、男性には他人事にならないでほしいと思います。大建設計の技術職はまだ圧倒的に男性社員が多いですが、お子様が生まれても育児休業を1ヶ月以上取られた方はいません。共働きの家庭が増えている中で、お子様が生まれても男性社員が変わりなく働けているのは、奥様が専業主婦になったり育児休業を取ったりして対応されているからだと思います。いわば他の会社に乗っからせていただいている状態です。男性も育児休業を取れるように大建設計も体制を整えていく必要があります。また育児に限らず、介護や病気治療などで休みたい、時短勤務をしたいというような社員についてもフォローできる体制づくりが今後組織として必要だと思います。